ノエル・ティルの心理占星術を読み進めているが、
その続きをメモ書きのようにここに綴っていくとします
私がホロスコープに興味を持ったきっかけは
「人間を知りたい」という欲求
なぜあの人はこうなのか、こういうことを言うのか
同じことが起こっても反応の違いはどうして生まれるのか…
人間を知るためのホロスコープ
ノエルティルの本は、霧の森から一筋の光が道しるべとなるような
言葉をたどりながら、少しずつ読み進めているところです
ということで、
本日はp52
彼の心の動きと、そうしなければならなかった理由を読み解いています
カフカは高校の国語の教科書に載っていた有名な『変身』という作品を残した作家
現在のチェコ出身のドイツ語作家。プラハのユダヤ人の家庭に生まれ、法律を学んだのち保険局に勤めながら作品を執筆。ユーモラスな孤独感と不安の横溢する、夢の世界を描いたとありますが、
『変身』は、ある朝目覚めると、巨大な「虫」になったため家族などに疎まれるというような話しで、まさしく思春期時代に教科書で読むのに、ふさわしい?!記憶として植え付けられたように私も覚えています
まず両親とのかかわりについての基本
私たちが両親を必要とするのは、次の3つの理由からです
①養育(住居や保護、食べ物、世話、愛情)
②模範(夫と妻、父親と母親など男女のかかわり方)
③対比(自己満足や充足の度合い、客観的に振り返り、成長過程での問題を評価する)
①と②のいずれかに急性的、慢性的な欲求不満があるとき、
不満を解決するためにあえてその段階に固執してしまうという成長傾向が認められるといいます。カフカの場合は、②への固執しているのがみられ、つまり、仲が悪く、よそよそしい両親に対してどのようにふるまえばいいか、また政治的・宗教的動乱の中で、ドイツ系ユダヤ人としてどのような役目を果たすかという点のこだわり=両親のモデルの影響下でアイデンティティを見失いやすかったというのです(そしてこのことが『変身』の執筆につながったと作者は述べています
・両親との問題では、4ハウス10ハウスの支配星の緊張
・火星はノードとクインチデレ(*クインチデレは強迫観念)
・半球の強調から、周囲に犠牲的になりやすい(しし座のアセンダントに対し海王星がスクエア)
・ふたご座の月は刺激されやすい過敏さで、かに座の太陽は家族的な安定を気にしやすい問題
・自己価値への不安(水星が2ハウス及び3ハウスを支配し、天王星からスクエア、また水星は11ハウス”愛される存在ではない”という深い感情)
作者は、カフカにつき、ホロスコープからよみとる心理的葛藤や傷といわれるものを次々に読み解き、カフカの憂いについて同情のような驚嘆をみせながら、
人の心の持つ、愛されたいという基本的な欲求をどのように表現し、
そして致命的な病気にいたるまで、
成長のタイムフレームとして、分析の筆を緩めません
補足~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~~~~
♠月のサイン 統括的欲求の充足
☆火のエレメント
牡羊座の月 一番になりたい欲求
しし座の月 賞賛や尊敬、名誉を求める欲求
射手座の月 自分の意見を尊重されたい欲求
火のサインにおける欲求は、頑固たる個人主義(エゴ指向)に関連する
*仕事における状況や家庭内での認識の改善、コミュニケーションの活性化を通してそれらの欲求を開放する必要がある
☆風のエレメント
天秤座の月 公平、魅力的、興味深い人であると評価されたい欲求
水瓶座の月 社会的に重要、ユニークでありたい、他人の助けになりたい欲求
双子座の月 明晰、利口、才気に溢れ情報通で精力的な人でありたい
風の欲求の焦点ははっきりと他者に向き他人との交流によって強く左右される
*仕事における状況や家庭内での認識の改善、コミュニケーションの活性化を通してそれらの欲求を開放する必要がある
☆水のエレメント
蟹座の月 感情面での安全を求める欲求、特に家族間において
蠍座の月 取り乱さず洞察力があり意義深く頼りがいがあり、自給自足、正しい人と認識されたい
魚座の月 理想と一体になりたい、イメージから深い意味を感じ取ったり、形のないものを扱いたい欲求
水のサインの欲求は感情で動く傾向を強く持っている*仕事における状況や家庭内での認識の改善、コミュニケーションの活性化を通してそれらの欲求を開放する必要がある
☆地のエレメント
山羊座の月 進行し、管理し、物事を実現したい欲求
牡牛座の月 安全を確立し物事をありのままに維持したり、あるいは熱心に努力を継続しながら、本来あるべき姿に近づくよう変化させたい欲求
乙女座の月 正確で、深い洞察に満ちていたい欲求
課題の達成を強く意識する傾向がある。物事を進めていくことは、その行為がどれだけ効率的であるかを評価するために重要になる
*仕事における状況や家庭内での認識の改善、コミュニケーションの活性化を通してそれらの欲求を開放する必要がある
著者は、社会や家庭内での認識の改善や、コミュニケーションを通じて、各々のサインの欲求を開放しなければならないということを、繰り返し述べています
これは、コンサルテーションの肝の部分といってよいのでしょう
2021.1.26 pm22:30 冬にしては暖かな雨