星からの贈りもの~幸せの大詰め

京都、滋賀で対面占い、十字屋カルチャーでタロット講師をしています

半球の強調から推測できること~心理占星術①

ホロスコープをみて、依頼者の話しを聞いていると、

本当にこの人はなにをしたいのか、

それをしたい根本的な理由はどこにあるのか、

読ませていただくことが多い。

 

例えば、北半球、つまり地平線より下に天体が偏っている人が、

社会で成功したいんです、と強く訴えかけたとする。

 

しかし、この場合にホロスコープは、

その社会で成功したい理由を、

「子どもの頃の家庭環境」とメッセージとして伝える

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 今、従来のホロスコープ読みとプラスして読み込んでいる本が、

ノエル・ティルの『心理占星術 コンサルテーションの世界』です

心理占星術コンサルテーションの世界

心理占星術コンサルテーションの世界

  • 作者:ノエル ティル
  • 発売日: 2011/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

この本に基づき抜粋していきますね

 

p37

「地平線より下の偏りは、

初期の家庭環境における未解決の問題に関する強調と表します

占星家はクライアントに”なにか思い当たりませんか?”と尋ねる必要があるでしょう」

 

ここまで、ティルは書き示しているが、

中年以降のクライアントには、「家庭問題に問題が…」という切り込みも

できなくはないが、まだまだ問題を抱え、親と同居状態にある方に向けて、

この内容を確認していくには、あまりにもリスキーのように思う

特に本人が、家庭環境を問題と思わず過ごしていながら、

先に述べたような、社会に対する野望や怒りを口にしたときに、

家庭を原因と鑑定士が定義付けてしまうと、

なにもかも、親や家庭環境のせいとして、今度はその幼少期にうけた

傷の解除に焦点があたりすぎて現実を離れてしまう危険性があるように感じる

 

この人の場合、「なぜ?」の問題は、鑑定士が心の中に留めたうえで、

「どうすれば?」の部分を

アドバイスできるように、と、いつも考える

 

さらに半球の強調について

アセンダントを中心にした東側への偏りからは、

自己防衛的な特徴が予測されます。クライアントに対して”なぜ?”と尋ねる必要があるでしょう」

 

「MCを中心とした南側への偏りがある場合、

人生の荒波に揉まれ、犠牲になりやすい

というとても現実的な状況があるでしょう

”なぜなのか”、”何が傷つきやすさになっているのか”を探す必要があります……」

 

「そして7カプスを中心に西側に偏りがある場合

他人に搾取されたり、自分自身を他者に引き渡してしまう傾向が予測できます

他人に受け入れられたいという強い欲求によって何を達成しようとしているのか”を意識する必要があります」

 

ホロスコープを一目見たときに、

天体の偏りは、その人の行動の根本理由を表しているといっていいのでしょう

 

しかし、天体があるところは無意識領域となっているため

その依頼者が「意識して訴える」のは、反対側の方向になることが

多いことも確かです。

 

自分がなにをしたいかわからない、という人は、

無意識に他人に合わせて受け入れられたいという欲求をもっているため、

自分だけの判断で自分の位置を決めることに恐れがあるともいえます

 

心理占星術、とても読みごたえがあり、久しぶりに文字を愛でるように

じっくりと読み進めているところです

 

やっぱり私が興味があるのは、「人間の心」なんだなぁ、と

つくづく思っているところです