ラバーズパスタロットについて
タロットで恋愛に特化したものがないかと探していきついたのがこのタロットです。
愛する人との関わり方に一つのヒントを与えてくれるタロットカード。
前回のブログで詳細は書きましたが、
恋人達の小路(THE LOVER'S PATH) と題されたこのタロットは、作者が1990年に渡ったイタリアでの体験をもとに製作されたもので、恋愛の物語の場面の一部を切り抜いてそれを象徴として描かれたタロットです
0番のイノセンスは前のブログで書いたので続きになります
IMAGICトラディショナルカード:マジシャン
恋人:マーリンとヴィヴィアン
キーワード:自己啓発、習得、実現、成長
【カードの舞台】
魔法(マジシャン)について考えるとき、有名なアーサー王伝説からマーリンについて考えられたカードです
アーサー王の影響力のある顧問および魔法使いとして有名なマーリンは、彼の人生の冬に素敵なヴィヴィアンと恋に落ちました。
ヴィヴィアンは湖の乙女となる人間と妖精の間のような絶世の美女の姿です。
アーサー王にエクスカリバーという魔法の剣を授けたことで有名ですが、マーリンは晩年、アーサー王とグィネヴィア王妃の結婚式に突然白馬に乗って宮廷に現れた「湖の乙女」ことヴィヴィアンに惚れたマーリンは、自分の知る魔法の全てを「湖の乙女」に伝えてしまします。あまりのマーリンの執拗な好意への嫌悪ゆえか、彼女はマーリンを魔法で魔法の森や空中楼閣に監禁してしまいまいます。そして、これがアーサー王の国力を大きく削ぐこととなったという流れになります。
ヴィヴィアンはマーリンが彼女に教えたまさにその呪文を使って彼を捕らえたということで、最終的にマーリンの生涯に力を与えた魔法は、より強力な唯一のもの、つまり愛によって取り消されたというストーリーの中から切り取られた場面のカードになります
【意味】
正)全知全能。ポジティブな変化。 知覚された限界を超えて成長することへの憧れ。 新たな創造性と活力。愛のためにささげる奇跡
逆)他の人を操作または使用する。 舞台裏で状況を制御する必要性。 秘密。 不信感を生み出すトリックスターの振る舞い
【ライダー版との比較】
1番マジシャン
四元素を自由に操り、自らも魂の成長を続けるカード
もともと「ペテン師」とも呼ばれたカードは頭の回転が良く起用で多才。
クリエイティブ
【深読みすると…】
マーリンともあろう魔法使いがヴィヴィアンに好意寄せ執着している姿が絵に表現されているようです。四元素の火のエレメントの棒は巨木になりマーリンを拘束している姿にそれがみえます。剣とカップは机上に置かれてヴィヴィアンの手には香の器のようなものがあります。
過剰な力を持った魔法も恋愛においてはそれを私利私欲のために使うと、自分自身の首を絞めることとなるとも読めるカードのようにもとれます。
ただしそこには魔法使いと半妖精のドラマチックな物語があることには間違いありません。