星からの贈りもの~幸せの大詰め

京都、滋賀で対面占い、十字屋カルチャーでタロット講師をしています

ラヴァーズパスタロット 8番力 ジークフリートとブルンヒルデ

【タロットに描かれた恋人たちの物語】
ラバーズ・パスタロットの続きになります

 

恋人タロットといわれるこのタロットは恋愛にまつわる物語のワンシーンを切り取ってカードに表現しているタロットです。

ストーリーを通して読めるので一枚でも深読みしていくことが可能なカードです。

7番戦車のカードの説明になります。

(過去のブログに0番からの説明ありです)

 

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力:ジークフリートとブルンヒル

キーワード:勇気、強さ、リーダーシップ、自信

 

ゲルマン神話北欧神話の背景】

ニーベルングの指輪】

二人の登場する物語は、ニーベルングの指環』(ニーベルングのゆびわドイツ語"Der Ring des Nibelungen")は、リヒャルト・ワーグナーの書いた楽劇。もとは北欧神話ゲルマン神話に代表される物語をベースににしたといわれています。ワーグナー35歳の1848年から61歳の1874年にかけて作曲され、3部作、舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』は序夜『ラインの黄金』、第1日『ワルキューレ』、第2日『ジークフリート』、第3日『神々の黄昏(たそがれ)』から成立している。トータル数十時間というオペラ最大の叙事詩ともいわれる傑作です。このなかのジークフリートから抜き出されています。

 

 

【物語の背景】

 

指環」早わかり&人物相関図|ジークフリート|新国立劇場

www.nntt.jac.go.jp

こちらのサイトより相関図を引用させていただきました。

(なにしろ相関図がないと理解できないほどでしたので)


☆あらすじ

ジークフリードは、ジークムントとジークリンデの子どもです。二人は兄妹でしたが互いに惹かれ合っていたました。ところが母親のジークリンデは森で息子ジークフリートを産んで亡くなり、鍛冶屋ミーメがジークフリートを育てていました。

 

ミーメはジークリンデから渡された霊剣ノートゥングの破片を鍛えて大蛇に化けて指環を保持するファフナーを倒したいと考えていましたが、彼にはどうしても鍛えらません。すると、さすらい人の姿をしたヴォータンが「霊剣を鍛えられるのは『恐れを知らない者』だけだ。その者にお前は殺される。」とミーメに言い伝えます。が、なんと剣を鍛え上げたのは彼が育てたジークフリートでした。

 

森でファフナーのことを見張っていたアルベリヒのもとに、さすらい人がきて「ミーメが連れてくる子が指環を手にする」と予言します。アルベリヒはいずれ自分が指環を手に入れ世界を支配すると思っていたのでうろたえます。

 

約束通りミーメは大蛇ファフナーのいる洞窟の前にジークフリートを連れていきます。そしてファフナーが目を覚まして出てきたところを、予言通りジークフリートは霊剣ノートゥングで心臓を一突き。ファフナーは息を引き取ります。

 

剣についたファフナーの血を舐め、森の小鳥の言葉が分かるようになったジークフリートは洞窟の宝の山から小鳥から教えてもらった隠れ兜と指環を持ってでてきました。すると、ミーメが指輪欲しさに自分を毒殺しようとしていることを察知し、ジークフリートはミーメを殺します。そしてジークフリートは岩山に炎に包まれて眠るブリュンヒルデのことを小鳥から教えてもらうことに。

 

岩山に辿りついたジークフリートは、女性ブリュンヒルデを初めて見てあまりの美しさに初めて畏怖の心を抱きますが、口づけして目覚めさせます。ブリュンヒルデは、甲冑も武器もない自分に少し戸惑うものの、永遠にジークフリートのものになると誓い2人は愛を歌い上げるのでした。

 

ヴァルキリー・ブルンヒルデは、神々と女神の神聖な支配者である父親のウォタンのお気に入りの子どもでした。ブリュンヒルデは、死すべきジークムンドの愛の物語に感動したとき、父ウォタンを裏切って怒りをあらわにします。彼女は初めて愛の力を理解しそれが彼女を十分に強くしました。そして彼女はジークムンドを助けることにします。そしてその結果、紆余曲折を得て、ジークムンドとジークリンデの愛の証で命をかけた息子ジークフリートとの彼女自身の本当の愛を見つけたのでした。

 

 

【意味】

正)弱さから強さへの変換。威厳。偉大な行いをするための力。信念を曲げない。

逆)不安または恐れを感じる。エネルギーの散乱。不和を生み出すことは他人を弱体化させます

 

【比較と深読み】

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8番力のカードは、北風と太陽にたとえられるように深い愛で手なずけさせるような包容力の意味といわれています。

ラバーズパスタロットでは、常識に囚われずに信じる力と運命の力が融合することで真実の愛を掴む姿を描いているように思います。

 

*このお話は私が好きな『指輪物語』の元型であるといわれていますが、今回あらすじをたどることで本当にそうだとつながったような気がしました。