占星術をユング心理学に当てはめるとびっくりするぐらいしっくりくる
いやちがう
占星術という古代人のつくりあげたある法則、それは古代の伝統的な象徴体系…錬金術や神話、占星術を、心理学者C.Gユングという人が人間の深い深層心理に降りていく方法を探るうちに、ロジカルに復元しようとしたものが「ユング心理学」なのだろう
占いと心理学の融合
河合隼雄は21世紀を「心の時代」と生前に言っていて
20世紀は「科学の時代」で、
我々は科学という魔法にかかっているにすぎないのだという
たしかに現代は、物質的には満足してしまっていて、
今世間をみても、
付加価値をつけて価値が上がっているものに「心を満足させてくれるもの」が共通としてあるように思う
古い本だが、今読むと時代がやっとここに追いついてきた感じ
心理学という言葉は、ギリシャ語で魂(プシュケー)と知恵(ロゴス)。
私たちは、現代科学のなかで、合理主義の言葉に踊らされ、
非科学的なことを排除し、自分たちこそが一番優れていると考えていたのかもしれないが、どっこい、そんな小手先のことは、もうすでに古い古代の人たちがかんがえていたことなのでは?!
この本はなかなか秀逸
西洋占星術を暗記に頼っているうちはなかなか腹に落ちる感覚がつかめなかったが、この本を読んで、ユングとリンクさせてみると
ほんとうにストンと納得できた
「あの人の気持ち」
占いをしていて、依頼者が一番求めるものに「気持ち」がある。
触ったり掴んだり、それが未来へのパスポートとも限らないのに
思いを馳せるのは「相手の気持ち」…
占いで未来が当たったとして、それはどんな意味があるのだろう…
「あの占い師はいいことしか言わないから」
そんな批判を受けたとして、
それは依頼者の心の持ちようを照らしているにすぎないことに、売れない占い師は気が付くべきだ
幸せの未来に進んでいく「気持ち」で
人は幸せを感じたり、やりがいを感じたりするのではないのだろうか…とつくづく思う